米軍がアフガンを撤退し、タリバンは直ちに、北京へのアプローチをはじめた。一見分かりやすい構図に、膝を叩いたが、小欄の最も不得意、不明なエリア。
タリバンはイスラム社会で二分されるシーア派、スンニー派(スワンニ派)のどちらかが混乱するくらいで、タリバンとパキスタン、タリバンとイラン、タリバンとトルコ、タリバンとサウジの関係をさぐる一歩が、宗派のチェックは避けて通れない。
PSIA・公安調査庁の資料でタリバンは。。
PSIA・Public Security inteligence Agency・公安調査庁のHPに適当な資料があったので、「スンニ派」
アフガニスタン・タリバン
アフガニスタンで活動するスンニー派過激組織。アフガニスタン政府や同国駐留外国軍を主な標的としてテロを実行。
出典:公安調査庁/HP
米国の撤退が進むと、中国にアプローチするタリバン
気になっていたウィグル人の宗派
ウィグル人の信仰するイスラム教はスンニー派。
それで、タリバンは、隣接する中国のイスラム教徒であるウィグル人への同じ宗族としての連帯があまり見えなかった背景が見えてきた。
参考になる図表があった。
ここでは、説明がウィグルまで及んでいないので、公安調査庁のHPの記載を採用。

参考・中央アジアの東トルキスタン、カザフスタン、ウズベキスタンはスンニ派
中国にアプローチするタリバンの意図
米国との戦争とそれ以前の1979年12月のソ連侵攻し10年、原理主義のタリバン政権10年、米軍のアフガン戦争20年と戦乱と内乱状態にあったアフガニスタンで、今勢いを増しているのは、タリバンの背景は、誕生当時はイスラム教神学校生が原理主義をかかげ、過激化したのが基本的な流れ。
これまでは、同一宗教を信仰するウィグル人への配慮をする余裕もなく干渉もなかったとしても、不思議はないが、中国への接近は、「一帯一路」を見込んでの、ズバリ、経済再建が目的だといういのは想像できる。
ところが、中国は両手でウエルカムではないようだ。
理由は、スンニー派原理主義を背景にした過激派タリバンの暴力性、凶暴性を、同じような暴力と凶暴性の系譜・遺伝子を持つ中国共産党には共通の匂いを感じるのだろう、おいそれと、両手を挙げた状態で歓迎とい言う状況にはならないようだ。
それは、中国政府が米軍撤退後のアフガンに在留する中国人への帰国勧告を出したことからも伺える。
怖いのだろう。。
ソ連を追い出し、米軍を消耗と疲労に追い込んだ戦争で、撤退をさせた、過激派武装集団は、そのルーツに神学校生や、当時のインテリノ卵である学生が参加した過激派タリバンという凄みを持つだけに、ヘタレな人民解放軍とて、腰が引ける様子はミエミエだ。

「タリバン代表 年内に再度訪中」・画像内漢語見出し日本語訳
まして経済援助で力をつけ、同じ宗派であるウィグル人への連帯などされたら、踏んだり蹴ったりで、火中のクリを素手で探るようなものだろう。
タルバンは、おそらく、中国ーアフガニスタンーイランの西域の横ラインと、中国ーアフガニスタンーパキスタンの南下してインド洋への南ラインと言う、大陸国家が持つ地政学的メリットと潜在性を餌に強硬なアプローチを仕掛けるはずだ。
北京入りしたタリバン一行の画像を見たが、彼らに気合が伝わってくるだけに、中国当局のビビリ様には失笑する。
イスラム社会参考資料


コメント