中共の危機と致命的な弱点が明らかになった天津会談

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2021年7月27日、天津でシャーマン米国務副長官と王毅外相が会談し、外務No.2・カウンター同氏の会談を解説したコンテンツを文字起こしをしたら、興味深いポイントが浮かび上がる。

 

会談では、中国側の二つリストが出され、発信者(解説者)は「戦狼」という切り口で詳細と背景を解説するが、文字起こしをすると、むしろ、追い込まれたCCPの本音と事情が明確になったような内容で、今更ながら、横柄な戦狼をむき出しにする裏に見えるのが「小心」「メンツ」「欺瞞」「体制側のむき出しな利益確保という強欲」「特権階級の私利への執着」「軍国主義的全体主義」が全開で、解り易い主張だ。

この点を加筆するなら、米中の対立の行方や対中国包囲網とその先に見える「対中国ホットワー」は未来予想時系列上では、中共コロナウィルス発症時の隠蔽による世界拡散という犯罪の責任問題を俎上にあげて一連の対中国制裁を俯瞰するかぎり、回避不可能であると見る。

 

中共の2つのリストで見えてくる急務と弱点・文字起こし

中共が米国と取引をしたい条件と理解できる

  1. 米国に誤りを是正して欲しい意図要求する「誤りを是正するリスト」
  2. 中共が関心を持つ「重要なケースのリスト」
  3. 中共ほしいと思っている確信的な条件は

要求事項

中共政府と高官等のアメリカ内の資産と利益を守る←この要求には中国共産党員と家族のビザ制限を無条件に撤廃することと、中国の指導者、官僚、政府部門に対する制裁を撤回することが含まれている。

これは中共の権力集団がアメリカでの資産凍結をかなり恐れていることを示しており、アメリカ内で膨大な資産形成と投資を行っていることわかる。

要求1と背景

彼らがアメリカ入国ビザを拒否され資産が凍結されれば多くの汚職幹部の一生の努力が消え、中共の多くの機関がアメリカに投入した新投資金、スパイ資金の運営もできなくなります。

 

  1. 中国共産党員と家族のビザ制限の無条件な撤廃
  2. 中国の指導者・官僚・政府部門に対する制裁の撤回
  3. 中国人留学生のビザ制限の撤廃
  4. 中国人留学生への嫌がらせをやめること
  5. 中国企業への弾圧を止めること
  6. 孔子学院への弾圧を止めること
  7. 中共メディアを「外国代理人」または外交使節団としての登録を取り消すこと
  8. 孟晩舟の身柄引き渡しを撤回すること

 

要求2と背景

技術や私的財産権を盗むルートを回復する。 この要求には「中国人留学生に対するビザ規制の解除」「中国人留学生への嫌がらせの中止」「中国企業に対する弾圧の中止」などが含まれている。

中国共産党員と家族のビザ制限を無条件に撤廃こと

 

中共は大量の留学生を勉学の名目で米国の大学に侵入させ、実験室の重要なデータと機密を盗み出させてきました。そのため米国側は今年、中共軍の背景を持つ500人あまりの留学生のビザの発給を拒否しました。

さらに米国側が中共の主要企業や軍の背景を持つ企業に技術の輸出制限制裁を加えることで中共が軍工業やハイテキ産業の核心技術を発展させることを全面的に遮断し、中共の今後数年間の経済モデル転換計画をも頓挫させることになる

要求3と背景

大プロパガンダとイデオロギーの統一戦争を再会

この要求には「孔子学院への弾圧を止ること」と「宗教メディアを外国代理人または外交使節団としての登録を取り消すこと」が含まれています。海外の孔子学院は本当の伝統的な中国文化を教える場所ではなく宗教のイデオロギーを広める大プロパガンダとスパイ機関です。(リクルートもを含む、大学経営への関与・浸透)

また中共は中共メディアを外国代理人として登録されたことへの取り消しも要求した。

この点から中共はまだ海外に浸透したいと企んでいることを反映しており、将来、各国を支配し世界を支配する国際統一戦争を計画していることを意味している。

要求4と背景

「リスト上には孟晩秋の身柄引き渡し要請を撤回するという要求があります。これは非常に特殊なカテゴリーです。

ファーウェーの副会長である孟晩舟氏はカナダで逮捕されてから三年近く経つのに、中共は今でも彼女のことを考えています。

このことから、2つのことが明らかになります。

まず、ファーウィは間違いなく、純然たる民間企業ではなく、中共の軍部と密接な関係があり、おそらく中共のスパイ企業だということです。 そして中共とファーウェイの間にある多くの秘密とファーウェイを通じて中共が世界中に技術浸透していることを孟晩舟氏は知っていたとだ。

だからこそ、中共は孟晩舟氏が逮捕されてから、必死になってカナダ人を人質として逮捕してまで彼女を取り戻そうとしている。 これらの要求の根本的な目的はアメリカが対中政策を変更する前にすべての既得権を回復し統一戦争を貫くことにほかならない。

つまり中共は「表面的には決して支配しない、あるいは平和的発展を望んでいる」と言っているが、心の中では「欧米を倒して、世界を支配する」という戦略的意図を持っており、言い換えれば中共がこのような要求と条件を打ち出したのは過去二年間に渡ってアメリカが中共に対して行ったすべての対抗措置が正確に的を得ていたため、中共が不安になり、如何にして元のルールを復活し利益と技術の源を回復したいかを反映しいる。

さらけだしたむき出しの弱点

そのためこのリストは、中共の現在の弱点と現在の緊急を明らかにしている。

特に中共が再び戦狼外交を展開しアメリカ側を怒らせることを恐れず交渉したくないと言うように振る舞ったことは中共が米国側と「話しをしたい」「ウィッシュリストを実現したい」と考えていいることを反映している。

心理学には、交渉のテーブルから離れたいと早くいうほど、交渉をしなければならなくなという絶妙な法則がある。← 米国側は心理学的外交技術を高度に駆使していると見る、この対中国戦では、一歩も譲歩しない決意があり、つまりは、勝利を確信しているという背景が見えてくる。

これは見ようによっては

王毅が、シャーマン米国務副長官ここまでさらけ出したことは、会談で中国側が提示した要求とも哀願とも言える事項を米国務長官と外交トップレベルの協議会談を期待してのことか、あるいは、米国務副長官の訪中を好機として、時間稼ぎ、あるいは交渉過程のジャブかもしれない。

米国側がどのように受け取り、次の手を打ってくるかはわからないが、中共の戦狼外交により、米中双方がお互いの連絡を断ち切る可能性はあるのか?

それは無いだろう。。

現在の世界情勢の変化はアメリカと中国の綱引きのような相互作用にかかっている。 そのため両者がまったく接触しないというこちはありえない。おそらく次の米中の公的な接触は国務長官ち財務長官という、よりハイレベルなものになり、その時に、より実質的な対話を行うだろう。

10月のG20サミットをターゲットにし中国だが

2ヶ月後に予定される10月のG20サミットでのバイデン・習近平両氏のさらなる会談に繋がるかもしれない。 しかし、米中のトップが合っても合わなくても、米中の二国間交渉でコンセンサスを得ることは非常の難しいだろう。

少なくとも、今回の外交NO2レベルの両カウンターパートナーはあくまで外交トップどうし会談の呼び水的位置づけで、いわば露払いみたいなもと考えられる。

米中対立は、もはや開戦前夜同様の状態と見るべき。

 

すでに英国が派遣した英海軍空母艦隊はオランダ海軍の艦船を僚艦として、南シナ海を遊弋中だ。

艦隊がバシー海峡から西太平を経由で日本に向かうのか、あるいは定石とおり、台湾海峡を北上し、香港市民へのアピールを発信しつつ、東シナ海から日本に向かうのかは、自分には解らない。

それでも主要国が対中国との対決モードは、こけおどしの示威行動で無いことだけは確かだ。

スケールは1945年以降最大

なぜなら、米中の闘争対決はもはや単なる民主主義国家と全体主義国家のシステムの対決ではなく、また政治的イデオロギーの対決でもなく、価値観、人生観、世界観を含めた人生の対決であるからだ。←人類の対決

つまり欧米諸国が提唱する立憲民主主義や普遍的価値観は中共政権の存続に影響を与え、中共の疎外された党文化や歪んだ価値観は自由な社会における国民の生活様式や存続を脅かすことになる。

その結果、中共の矛盾が海外の主要社会との間の軋轢や価値観レベルは、日増しに大きく対立が激化していくはずだ。

2020年1月24日の夜に感じた「ガラガラポン」が始まる。

おそらく中国の逃げ道は皆無だろう。 自分がもし王毅の立場、戦狼の立場なら、終結後の「オオカミ狩り」を予想して、生存を賭けた行動を選択する。 かってナチスの残党も、第二大戦中のクロアチア独立国元首・クロアチア民族主義団体ウスタシャのアンテ・パヴェリッチが逃亡・落ちのびた先を学習してるだけに、自裁もできないオオカミの末路には限りない興味が沸き、膨らむ。

 

文字起こしで見えた天津会談でのポイント

今回の米中天津会議で注目すべきはポイントは三点あると言える。

  1. 中共が再び戦狼外交手段に出たのは習近平氏が党創設記念日での演説を通じて国内外の大プロパガンダを着実に行うためであり、そして、中共の地位を高め、交渉の切り札を増やしよりハイレベルな米中会談に備えることが目的。
  2. 王毅氏が自ら3つのレッドラインを引いたことで、中共の中国国民の中共離れの危機、技術供給断の危機、台湾統一戦争の敗北の危機という中共内部が抱える三大危機を存在を暴露してしまった点。
  3. 中共が提示した二つのリストが自らの緊迫感と緊急を明らかにした点で、その中には中共政府と在米官僚の資産と利益を守ること、盗んだ技術をアクセスを回復すること、偉大な対外宣伝とイデオロギーの統一戦争継続を回復すること、孟晩舟氏のアメリカへの引き渡しと裁判を回避することが含まれている。

 

世界的十字路(Cross Roads of the WORLD)・「唐浩視界」

https://youtu.be/wEDAwmHgRQI   漢語

愛される中国から中共は再び「戦狼態勢」に入り、交渉する気がないという態度を見せていますが、実際は見せかけだけで、中共は米側にもいくつかの重要なシグナルを送っています。その中でも最も重要なのは、王氏が米側に3つのレッドラインを公に引いたことです。まず、どのレッドラインなのかを見てみましょう。

 

中共が米国と取引したい条件であること。。」

 

中共が米国と取引したい条件であること。。」

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