中国発の武漢ウィルスによる疫病の世界的蔓延が、世界に中国デカプリングへの覚醒を促すトリガーになるなら、この災禍による学習効果と破壊力は極めて意義深い
イタリアの北部三州で爆発的な感染が拡大
世界規模で蔓延が進行する中国・武漢発covid19の災禍の報道で目を引く発症の拡大・蔓延が伝えられる地域で、欧州では、イタリアが際立っています。
歴史的には中世の黒死病・ペストを経験したヨーロッパにとって、まさに悪夢の再来だろうと想像します。
ましてその時のペスト菌も蒙古軍のヨーロッパ侵攻により、持たされたと言われていますから、ある意味では、またもや中国発の疫病とする印象が重なるのは無理もないことです。
イタリアの感染が大量に蔓延した地域では、ヒステリックなヘイト行動で、東洋系の風貌をした人に暴力を加えるという、まさに「21世紀の黄禍」を意識したような風潮があることに愁眉が曇ります。
中国人の排撃のような事案に関しては、2016年にもイタリア・フィレンツエでも起きており、当時そのことを、一帯一路・AIIBと絡めた切り口でブログ投稿をしてました。
感染の中心となっているのは北部の3つの州で、ミラノのあるロンバルディア州が615人、エミリアロマーニャ州が217人、水の都ベネチアのあるベネト州が191人と感染者全体の9割を占めているという。
NHK 2020年3月1日「新型コロナウイルス イタリアで感染者1000人超える」
この感染が拡大も、欧州の「断中」意識が沸騰するトリガーになるか
何年か前にも、違法なビジネスを展開してミラノに中華人街同様のエリアを形成したところを当局が排除した例がありました。

さらに進行するイタリアのAIIBへの傾倒
中国排斥と傾倒が交錯するイタリーにとって、AIIBへの接近は、欧州連合に対する牽制、あるいはユーロー体制下で限定化された環境下での経済的生存権の行使であるかも知れない。
中世の悪夢、歴史が完全風化してなけらば、AIIBへ向かっているイタリアのベクトルは、なにか事態が急変すれば、それは振り子のように逆の方向へ傾きます。
EUは、イベリア半島から地中海沿岸の伝統的な南ヨーロッパと立憲君主制からなる大西洋とバルト海に連なるヨーロッパ、それに冷戦後に参入した東欧系のヨーロッパで構成され、英国抜のEUでは、強力なリーダーシップ行使するがフランスとドイツの2つの経済大国です。
EU各国のグローバリストでエリートからなる欧州連合の役人と個々の構成国の官僚による軋轢、勝ち組と負け組のような相対的対立構造によって一枚岩では無いとするのが一般的なが存在するといわています。

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