「これで、戦争するってか」の世界

youtubeでほぼ毎日配信される、中国に関連したニュースを紹介するチャンネル名の一つに8「ニュース最前線 香港」がある。

プロフィール画像はとてもシンプルで、際立っての「オラオラ」感や「ドヤ顔」感も無く、端正にニュースチャンネルであることが一目できるプロフィールになっている。

2008年頃から、「新唐人TV」系の「大紀元」や、その英文表記「EpochTimes」のアカウントが表記するプロフィールにニュアンスやアピールデザインが酷似しており、発信スタイル、手法もほぼ同質なので、新唐人・大紀元系だろうと勝手に想像して、視聴しているチャンネルで、2020年8月9日に新着表示のサムネイルが端末のホーム画面に露出したデス。

毎回、「いまさら」に中国の関連情報ですが、7月下旬から現在も話題になっている北京、河北省とその周囲に起きた人災による洪水と氾濫災害情報を伝える中で興味深い表現があったので、取り上げたいデス。

タイトルは 【薇羽が世間を看る】雄安を守るための捨て駒になった涿州市、中共メディアがリーク!雄安と北京を守るために洪水を涿州市へと誘導。深夜、武装警察による堤防破壊作業が明らかに!

チャネル名はニュース最前線、

コンテンツ名は【薇羽が世間を看る】

スピーカーは 薇羽 氏

ちなみに ファーストネームの薇羽は中華圏では女性名で、発音はウェイ―ウーで、一般的な普通の名で、読みで「薇」の漢字は名づけ・命名者がこと女性に好んで使用する頻度の高い文字。

動画の文字お越しテロップ邦文に、以下の内容が発信されましたデス。

中国政府は、決まってように、災害が発生すると、それは想定外、予想不可能なスケールの自然災害であることを強調する。

今回に災害の渦中にあたる8月3日、新華社通信は台風や防風雨をより正確に観測する人工衛星「風雲3号F」の打ち上げに成功したことを報じたと紹介。

つまりスピーカーは、中国の大変な災害事態とあまりにもチグハグな政府の事情と臆面もなくそれを伝える官製メディアの無神経を皮肉る内容に構成されている。

まず思い出したエピソードがある。。。

パブリックワークス、つまり土木工学とは、「土水工学」だという認識概念を、若き日のKazanに酒の席で教えてくれた先輩がいたことを思い出します。 大先輩は、京大のその道の教授か博士の先生から教えられたか、レクチャーを受けたとかのことでした。

ようするに、大先輩が聞き、教え込まれたエッセンスは、土木の「木」の字は「水」に似ていることを根拠に、表面的にはシャレ的な切り口で、実は土木の基本は「水」との戦いがあって、プランニング、デザイン、設計、そして施工においても、最大重要課題が「水」で、水には降雨、降雪、融雪、雪崩、河川、湧水、地下水と言った種類があって、そのすべてを制御するのが土木であり土木工学という内容の話です。

当時、文系の若輩ながら、建設機械の営業や企画を担当していたKazan、いつもは上司、先輩の交際費に便乗して飲み重ねていた頃のエピエピソードながら、多少とも、ゼネコンやサブコンの土木系と関りを持っていただけに、とても理解が容易で、40年以上経過したいまでも鮮明に記憶してますデス。

まず、この災害は、中国では通常モードの人災であること。

それでも、政府が行き届く対応は絶対にしないし責任を取らない。 なぜなら政府は間違っていないから。。

つまり「共産党に誤謬は無い」からで、共産党にとって、この論理、哲学は普遍的で絶対的で、犯し難い真理であることが根拠になっているということデス。

そこで思うこと。それはガチ保守、コテウヨのツッコミかもしれない。。

まずこの間、避暑地である北戴河では例年通り、現職党最高幹部と長老は北戴河会議と称される、一大イベントが繰り広げられいるということ。

さらに、今回の一連の水害、共産党中枢の重大非常時の緊急避難施設が、それも地下構造で構築されている河北省の雄安市の、それも施設のあるエリアをも、人為的なダムの放水で発生して洪水が襲っているという別ソースの報道をKazanは承知してるデス。

若年失業者率40%以上に達し、都市労働者の50%以上の失業率を西側メディアは連日伝えている。

基幹産業で、すべての中国マネーの循環インフラともいうべきデベロッパー系とその頂点構造にある不動産業界が完全壊滅状態になっている事実。

地方政府の表財政と裏財政の原資である不動産業界向け、建設・デベロッパー向け事業用不動産に対応する土地貸し出し収入が完全に止まっている。

多くの銀行の流動性低下縮小。

最大輸出先である対米輸出量は激減で、手持ち外貨に相当す米国国債の持ち高の減少傾向は止まっていない。

製造業は、高付加価値の半導体を組み込んだ製品の生産が、日米蘭台韓による半導体関係の対中輸出制裁で行き詰まっている。

表面上元気なのは人民解放軍位のものだが、解放軍4軍の習近平手動で2015年創設のロケット軍トップが粛清された事実が7月にほじられた。

ちなみに、台湾攻略の先兵、先陣となるがロゲット軍だ。

「これで、戦争するってか」の世界になっている時、独裁者が旗振って戦争突入は可能なのか?こうした疑問と台湾在留邦人にとっては極めて歓迎すべき事態がすぐそこまできている。

すでにロシアのウクライナ侵攻が期待通り、プーチン氏の思惑通り、計画通りの展開なっていない現実と、西側陣営に完全に包囲された経済封鎖制裁の破壊力は、張り巡らされた世界中の諜報力で情報入手してるはず。

軍部とてそうした情報のかなりの部分を共有してるはずである以上、一人っ子で編成された人民解放軍が戦争を追行できるのか?

「戦争に備えよ!」「戦争のできる人民解放軍」の檄を毎回出すのは、実態の人民解放軍の戦争能力が過少である裏返しではないのか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました